そんな疑問にお答えします。
結論から言うと、【腰骨まで】下げる必要があります。
遠慮して、中途半端にズボンを下げてもいいことは全くありません。
そのあたりの話も含めて、お答えします。
私は人間ドック施設で約3年ほど、腹部エコーの検査をしてきた検査技師です。
年間約2000人は検査をしてきたので、一応それなりに経験はあります。
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健診着のズボンは腰骨まで下げる
人間ドックは年に一回しかないので、いざそのときになると、どうていいのか忘れてしまいますよね。
先ほどもいった通り、【腰骨まで】さげてもらいたいです。
それは、ある臓器を確認するためです。
その臓器は腎臓です。
腎臓は腰の辺りでやや背中側にあるので、最低おへそか腰骨がみえるまではズボンを下げてもらいます。
腎臓の病気といえば、腎腫瘍、腎結石、腎炎などがあります。
腎臓を画面に映し出したら、縦横の二方向から上記の病気がないか、しっかり確認していきます。
エコーの時ズボンを下げてもらう理由は2つ
では、なぜエコーの検査の時にズボンを下げてもらうのか。
それは腎臓をしっかりとみるため、あと考えられる理由は次の二つです。
臓器がしっかりみえない
エコーの検査ではゼリーを塗って検査をしていきます。
あの冷たいゼリーが体についていないと、体に機械を押し当てても画像がはっきりと出てこないからです。
つまり、見落としの可能性が出てきてしまいます。
それを防ぐために健診着をしっかりめくったり、ズボンを下げてもらいたいのです。
さらに、どうしても見えない時はお客様に横向きになってもらったり、上半身を起こしてもらったりして、よーく見させてもらうことがあります。
体の向きを変えるよう指示されたときは、
- 臓器が見えないとき
- 胆石があるまたは胆石疑いのものがあるとき
です。なので、必ず病気があるからというわけではないので安心してくださいね。
服にゼリーが付いて不快な想いをしてほしくない
恥ずかしがって中途半端に服をめくったり、ズボンを下ろさずにいるとゼリーが健診着や下着についてしまう可能性があります。
そうなると、服はしめってしまい、人間ドックの検査が終了するまで、または帰宅までその状態で過ごしてもらうことになります。
ゼリーはいずれ渇きますが、速乾性はありません。冬場はつらいかもしれません。
なので、できる限り健診着にゼリーがつかないようにしてほしいのです。
検査前に案内します
年に一度のことですし、人間ドックの検査はたくさんあります。
なので、腹部エコーの検査を受けてもらう前に
『上の健診着は胸の下まで、ズボンは腰骨まで下げてください。』 と検査技師から案内させてもらうので、そのまま聞いたとおりにしてくだされば大丈夫です。
もし、健診着にゼリーが付いてしまいそうになったら、その時またご案内いたします。
それでもやっぱりズボンは下げたくないなあ
実際にこちらが案内しても、恥ずかしがってしまう方がほとんどかなという印象です。
なので、私はそういう時上記でも書いたように、タオルをズボンに挟んで対応させてもらっています。
『でもやっぱり恥ずかしいなー』と思ってる人!!
それよりも【見落としをしない】ことの方が重要ですので、是非ともご協力よろしくお願いします。
まとめ
腹部エコーの時のズボンはおへそや腰骨が見えるぐらいまで下げてもらいたいです。
年に一度の体のメンテナンスです。異常がないかどうか、しっかりと確認させてください。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。